食品とバイオテクノロジー (2)
2008年07月14日 食品とバイオテクノロジー (2)
月曜日担当の中島です。
7月8日(火)の書き込みで田中先生が、「応用生物学科の先生は多趣味で、その特徴がブログの書き込みに現れている」といった趣旨の発言をしていますね。
中島も応用生物学科の教員なので、それなりに多趣味です。しかし、その趣味が「音楽を聴くこと」、「本を読むこと」、「身体を動かすこと」、「旅行」なのですが、音楽鑑賞と読書については、河内先生と野崎先生がそれぞれ独自シリーズを立ち上げていますし、「身体を動かすこと」に関しては最近サボり気味ですし、「旅行」はシリーズにできるほど頻繁に出かけているわけではありません。
ということで、中島独自のシリーズにつきましては現在テーマを考え中といったところです。ちなみにこの夏の旅行としては、久しぶりに長崎に行ってくる予定です。またプライベートではなく仕事ですが、今月は仙台にも行く予定です。
さて、余談はこの程度にしておきまして、本日メインの話題に移ります。
食品とバイオテクノロジー(1)ではぬか漬けについて説明いたしましたが、(2)では納豆について説明させていただきます。
納豆は水で茹(ゆ)でた大豆(ダイズ)に納豆菌を植え付け、発酵させたものです。発酵することで、茹でた大豆に含まれている核酸や糖、アミノ酸から、ビタミンBやビタミンK、旨味成分、健康増進効果で話題となっているナットキナーゼなどが作られ、美味しく&健康にも良い優れた日本特有の加工食品なのです。ちなみに本日から4日前の7月10日は、納豆の日でした。
さて、「納豆が嫌いでどうしても食べられない!」 というヒトがいますが、その嫌いな原因となるものとして納豆の匂いがあげられると思います。
納豆の独特な匂いは、発酵の過程でアミノ酸の一部が低級分岐脂肪酸というものに化学変化してしまうことが原因であることが突き止められました。そして約20,000種類もある納豆菌の中から、低級分岐脂肪酸を発生させない種類を探し出して、今ではにおわない納豆が市販されていることはご存じでしょうか(テレビCMなども放映されていますので、たぶんご存じでしょうね)。
前述しましたが、納豆はビタミンB・K、タンパク質、食物繊維、アミノ酸、ナットキナーゼなどさなざま成分を含んだ、身体に良い食品なのです。そして、その身体に良い納豆を作り出す納豆菌そのものも、腸内環境に良い影響を与える微生物としてプロバイオティクス(Probiotics)と呼ばれています。
ところで、皆さんは納豆をどうやって食べていますか?
ネギは入れますか?
入れるネギは白ですか、緑色ですか?
卵は入れますか?
カラシは入れますか?
純粋な醤油を入れますか、それともダシ入りの醤油ですか?
納豆にお砂糖はいれますか?
納豆のお味噌汁を食べたことはありますか?
納豆パスタを食べたことはありますか?
ちなみに下の画像がにおわない納豆です(商品名はにおわなっとうですね)。メーカーさんから宣伝料はいただいていないのですが、画像だけ掲載させていただくことにしました。
※ 検索エンジン等でこのページに直接来られた方は、下記のリンク先に食品と
バイオテクノロジー、カビ・酵母・細菌についての索引的ページを設けましたので、
そこから他のページもご覧ください。
バイオ 食品 医薬品 日本工学院 専門学校
n-90811554 at 6:0 | この記事のURL | |