食品とバイオテクノロジー (10)
2008年09月15日 食品とバイオテクノロジー (10)
月曜担当の中島です。
前回は1週お休みさせていただきましたが、「食品とバイオテクノロジー」の10回目を書き込ませていただきます。
いや〜、このシリーズもなんと10回目ですね。ここまで続くとは誰も予測していませんでしたが、このシリーズがいつまで続けられるかについても、誰も予測つかない状況です。 ・・・・・ と、お決まりの不安な書き出しをしておきまして、本題に入ります。
さて、前回までに醤油(ショウユ)とその仲間たちについて触れさせていただきました。またその前には味噌(ミソ)、納豆(ナットウ)、糠漬け(ヌカヅケ)について触れさせていただいたのですが、これらに共通しているものとは何でしょう?
和食! 朝ごはん! ・・・・・ もちろんイメージとしては、この答えでも結構ですが、バイオテクノロジー的には乳酸菌、発酵食品という答えが欲しいところです。
「食品とバイオテクノロジー」シリーズでは、いままで何回も乳酸菌が登場してきましたが、乳酸菌が何であるかを説明していませんでしたので、ここで改めまして説明させていただきます。ただし、『初心者でもわかる』というのがこのシリーズのコンセプトですので、極めて簡単に説明させていだくことにします。
乳酸菌とは、糖を分解して乳酸を生成することで生きている細菌の総称で、一種類の細菌ではなく、たくさんの種類が存在します。ちなみに、この乳酸菌という呼び方は学術上の正式なものではないそうです。
では、どのような乳酸菌があるのかといいますと、例えば、テレビCMなどで一度は聞いたことがあるはずのビフィズス菌や、乳酸菌飲料でおなじみのヤクルト菌(L カゼイ シロタ株)、ヨーグルトのパッケージなどで見かけるLG21なども有名です。
乳酸菌は、大手のメーカーなら数百〜数千種類の研究データーを持っていて、健康に対する効果や、発酵食品の製造に適したものを積極的に使用するようにしています。乳酸菌の種類・性質を研究し、その性質を積極的に食品加工や健康促進に利用することがバイオテクノロジーのお仕事になるわけです。また、大手のメーカーでは現時点の研究データーだけでなく、新たな菌種の発見や、それぞれの乳酸菌の今まで発見されていない性質について、さらに詳しく研究を進めているのです。
乳酸菌のことをもっと知りたいという方は、乳酸菌専門の情報サイトがありますので、下記のリンクからそちらもご覧になってみてください。
乳酸菌の種類と働き (← リンクです)
さて、今回の画像ですが・・・・
帰宅途中のコンビニで購入した乳酸菌飲料です。
乳酸菌飲料で健康促進、病気の予防、場合によってはアレルギー症状の緩和などの効果が期待できるって、薬を飲んだりするより抵抗感が無くって、なんだか良いですよね。
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