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カビ・酵母・細菌のお話し (7)

2009年01月12日 カビ・酵母・細菌のお話し (7)

月曜日担当の中島です。

本日(1月12日)は成人の日で祝日です。
新成人の皆さん、おめでとうございます

ということで、お休みである今回の書込みを「どうしよう?」と考えてみましたが、カビ・酵母・細菌のお話しシリーズを前回書き込んでから、またしても長めの間があいてしまいましたので、少しだけお話しを進めさせていただくことにします。

カビ・酵母・細菌のお話し (6) では「酵母と酵素の関係」を説明させていただきましたが、今回はカビ・酵母・細菌の関係について説明させていただきます。

このカビ・酵母・細菌のお話しは、食品とバイオテクノロジーの関係についての説明シリーズから派生したシリーズなので、食品製造に応用されているモノということでカビ酵母細菌を並べてタイトルにしてきました。しかし厳密にいうと、これらは下記のように分類されるのです。

 カビ酵母 …… 真核生物
 細菌 …… 原核生物

ちなみに、カビ酵母と同じ仲間にキノコも含まれ、これが菌類と呼ばれています。ですから、今日まで上野の国立科学博物館で開催されている『菌類のふしぎ展』では、乳酸菌や納豆菌などの細菌について一応触れてはいますが、展示の対象とはなっていません。
ということで、細菌だけが別の分類ということになるのですが、乳酸菌や納豆菌などの細菌菌類に含まれないというのは、なんともややこしい話しですね。

西洋が起源のビールやウイスキーは、麦芽に含まれる糖化酵素を用いて、大麦のデンプンを糖に分解し、その糖をビール酵母(出芽酵母)によってアルコールに変えることで作られます。一方、日本酒はお米のデンプンを麹(コウジ)カビを用いて糖に分解し、やはり清酒酵母によってその糖をアルコールに変えています。このように、カビ酵母を巧みに利用した醸造方法は、西洋に比べて多湿な気候でカビの繁殖しやすい日本ならではと言えるのではないでしょうか。

日本酒やビール・ウイスキーについては、食品とバイオテクノロジーのシリーズにもどってから詳しく説明させていただくつもりです。  オタノシミニ〜

それでは、本日の画像です。 

下の画像は、新年の授業開始日(1月7日)の朝に、朝日を正面から受けた片柳研究所棟がとてもきれいに輝いていましたので、思わず撮影したものです。

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以前にも記させていただきましたが、中島が学校に来る時間は早めなのでキャンパス内にはほとんど他の人が居ない状態です。新年早々、朝日を正面から浴びてキラキラと美しく輝いている片柳研究所棟を独り占めできて、なんだか幸先の良い気分でした。
ということで、その幸先の良い気分のお裾分けとして、画像をご覧いただけると幸いです。  


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