応用生物学科の先生達は全員放射性物質を取り扱った事があります。

ラジオアイソトープ（略してRI）の実験というのはよくつかわれる実験手法です。
3重水素（トリチウム）や炭素14、カリウム40、リン32、硫黄35、ヨウ素131など
様々使われていますね。
H、C、K、P、S、Iといった元素は生命を構成する上で必須の元素です。
ですので、それに放射性同位体というものに置き換えた物質を使用することで
トレース（追跡）実験が容易にできるようになります。

実はこの放射性物質、自然界にある割合で含まれています。
これを利用して地質の年代測定なんかも行われるのですね。

放射性物質は成長途中の小さなお子様や妊娠中の方は積極的に
浴びない方がよいでしょう。
しかし、理解して適切に取り扱った場合はさほど危険ではないでしょう。

このRIを用いた実験手法は結構古くからある手法と聞いています。
しかし、RI実験で死んだという事は聞いた事はありません。

RI実験はRI実験室で放射線実験に従事するための教育をしっかり受けた
人間だけが許可される事となっています。


※応用生物学科ではRI実験は行いません。しかし、卒業後に
　 このような実験に従事する場合もあるかも知れませんね。
　 少なくとも先生達は従事しました。