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新型コロナウイルスはいつまで?

2020年11月10日 新型コロナウイルスはいつまで?

北海道でも新型コロナウイルス感染者が増えてきました。
1日100人と聞くとたいしたことではないように聞こえますが
10日で1000人、1カ月で3000人の新規感染者です。
北海道は面積が広大なので密度的に考えるとスカスカですが
そもそも人がある程度集まっていないと感染が拡大しないので
局所的な密度は高くなっていると考えられます。

また、クラスター(集団)も病院、職場、学校、家庭と
発生しており難しい対応が迫られていますね。

8日(日)にNHKで新型コロナウイルスに関する論文を
AIで読み解くという特集がされていました。
そこには非常に興味深い結果が多く出されていました。

詳細は割愛しますが、今まで知られていたウイルスと
同じようにマスクや加湿器が感染拡大に効果があると
示唆されていました。
非常に興味深いマスクに関する研究ではマスクをする事で
症状が軽症化されやすく場合によっては無症状で済んでいる
という事です。これは少量のウイルスを複数回に分けて
体内に侵入させることで免疫細胞を強化している可能性を
示すとの事でした。
また、加湿器による湿度の上昇は飛沫シミュレーションにおいて
その距離や滞空時間を減らすのと同時に、ウイルスの不活化までの
時間を大きく減らしていました。
更には喉にある繊毛という異物を排出させるシステムも
湿度が高い方がよりウイルスを早く外に出せる働きをしている
という事も分かったそうです。(湿度60%程度)

AIや富岳などのスーパーコンピューターを利用して
人の目には見えなかったものをコンピューターの目で
見えるようにしたものです。

やはり、マスクの着用、加湿器の稼働、手洗いという
基本的なウイルス対策が一番大切なのではないかと
考えさせられるものでした。

世界最大の製薬メーカー「ファイザー」が人での臨床試験で
90%の参加者に効果があったとの事で年内にもワクチン提供が
できそうというニュースもありました。

湧いて出たような感染症に対してバイオテクノロジーをはじめ
多くの人類の英知やシステムを使い戦った結果、もしかすると
そう遠くないうちにこの新型コロナウイルスに対する戦いに
終わりが見えるかもしれません。

ただし、そのためには人類全員の普段からの小さな努力の
積み重ねが必要だと思われます。

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