応用生物学科ブログ 個別記事

テクノロジーで社会を豊かにする。



八王子 2年制 ※八王子校のみ設置 中級バイオ技術者をめざす人のための学科情報ブログ 応用生物学科

オープンキャンパス・体験入学

【特別講義】卒業生 調香師 による香りの授業

2021年06月10日 【特別講義】卒業生 調香師 による香りの授業

6月10日は今年度1回目のテストが終わって
成績発表の1日でした。
しっかり勉強した成果が出た人、空回っちゃった人、
悲喜交々ありますが、意外とみんなしっかりと
勉強してくれていてうれしかったです。

とはいえ「数学」「化学」「バイオ実験の方法と考え方」という
内容になりやっぱりちょっと苦手意識がある人も
多いかもしれません。

そこで、応用生物学科の卒業生で現在、調香師として
活躍されている先輩に特別講義をしていただきました。


DSC_8105











当然、お仕事として『調香』の話も当然でしたが
学校で学んだことが現在どのように生かされているのか
今学んでいる「数学」「化学」が化粧品業界で
本当に必要なのか?という疑問にも答えてくれるような
話もして下さりとても身近な特別講義となりました。

化粧品を作ったり、香水を作ったりするときには
1000%として材料を配分していくというレシピの
読み方であったり、レシピづくりにおいて
「数学」や「単位」の考え方は必須であり、かなり
計算能力が必要との事。

さらに、材料名は例えば「洋梨」の様な香りがする
酢酸ヘキシルという化合物がありますが、これは
英名でヘキシルアセテートと呼び、Hexyl Acetateと
表記します。英語名は官能基などをグルーピングする
命名方法になっておりプロの間ではとても便利です。

応用生物学科に在籍中に先生から英名も含めて
しっかり習った事が生かされたという事も教えて
くれました。

DSC_8108










そして香料の話もしっかりとしてくれ、さらには
簡単なワークショップも。

レモン、シナモン、クローブという調味料でもよく目にする
香りを全員に配ってくれて単独で嗅いでみます。
ただし、みんなはブラインドで香りチェックです。
答えは「レモン」ですがグレープフルーツやミカンや
柑橘系であることはわかりますがそこから先はなかなか
当てられないという仕掛けです。
実際にレモンと聞くとレモンの香りにしか感じられないの
ですが、迷いますよね。

そして、この3つの香りを紙コップの中に貯めてみて
一遍にかいでみました。するとどうでしょう?!
なんともよく知る香りになりました。
それは「コーラ」の香りです!!

とっても不思議で面白い特別講義でした。

この様な面白い講義をするにしても応用生物学科で
学んだことがふんだんに生かされてるという講義で
「私が今ここで話をしている事こそが、この学科の
 勉強がおススメできる一番の証拠です!」と
言い切ってくれました。

n-90811554 at 18:59 | この記事のURL | |