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【微生物学実験】増殖曲線とは?

2021年11月08日 【微生物学実験】増殖曲線とは?

新型コロナウイルスの新規感染者はおおよそ
底につきこの後また増えてしまうのでしょうか。
海外では次の波が来ており感染者が増えている
地域も見られますので、警戒は継続になりますね。

さて、この微生物というやつらは細胞1個で生きていて
凄まじいスピードで増えていきます。大腸菌はおおよそ
20分くらいで1回分裂するので、理論上では
1個→(1時間後)→8個→(さらに1時間後)64個→(追加1時間)
→512個→(加えて1時間)→4096個→・・・となり
5時間後には3万2768個へと増殖してしまいます。
(当然、死ぬものもあれば栄養や温度、水分なども
 必要なので、こんなにきれいにはいきませんが)

同じ1時間ですが1個が8個になるのと4096個が3万2768個に
なるのでは増え方が違いますね。これを対数増殖と呼びます。

これを実験的に求めてみようというのがちょうど1年生の実験、
微生物学実験 増殖曲線を描く!という項目です。


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朝いちばんで大腸菌を培養します。写真なので止まってますが
実際には機械が降りながら培養していきます。


20211108_125748









お昼過ぎには懸濁しています。もう大腸菌満載!

20211108_125756









それを光を使った測定器『分光光度計』で測定
していきます。最後はそのデータをグラフにすると
キレイな増殖曲線を描くことができます。

指数関数的に動くというイメージを持つことが大切ですね。

n-90811554 at 14:50 | この記事のURL | |