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【医薬品実習】HepG2という肝臓ガン細胞を培養します

2022年10月17日 【医薬品実習】HepG2という肝臓ガン細胞を培養します

食品や化粧品の実習は結構ものつくりが
多いので紹介しやすいのですが、今日は紹介しづらい
「医薬品実習」の紹介です。

医薬品の実験の中で「薬効薬理試験」という項目で
ヒトの細胞培養を行います。微生物の培養も別項目で
ありますが、動物細胞の培養はちょっとレベル感的に
上ります。なにより増えずらいのが難点で、失敗すると
細胞が増えなかったり、微生物に汚染されたりします。

今回の実習ではHepG2(ヘップジーツー)という
ヒトの肝臓がん由来の細胞を培養します。

先ずはよく顕微鏡観察です。
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そして、クリーンベンチと呼ばれる無菌空間を作る
ベンチの中で作業をして継代を行います。
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手だけ中に入れて作業するのでよくドラマやニュースでも
見るのではないでしょうか。
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その後も顕微鏡観察です。上手に播種できたでしょうか。

医薬品の実験はまさにバイオっぽい実験が多いですね。
これで、HepG2を増やしてから薬をかけて細胞の動きを
調べていきます。
この実験は製薬メーカーでも常日頃当たり前のように
実施されているものなのでとても実践的ですね。

難しそうにも見えますが、ちゃんと基礎からステップアップが
できるようになっているので、みんなちゃんとこなせます。

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